空より高く鳥が羽ばたく
もうみなさん仕事は始まりましたか?
学生さんも新学期ですね。
いにしえより新しい出発を人は鳥のはばたきに
たとえています。初夢の鷹も縁起物に数えられ
ます。
今回は”鳥ジャズ”です。
「フラミンゴ」
タル・ファーロウ・カルテット
”タル・ファーロウ・カルテット”より
ブルーノート(レーベル名)の中でも人気のある
1500番台、4000番台はよく再発されます。
これは再発されることの少ない5000番台の1枚。
このアルバムはギター中心のカルテットですが、
ピアノではなく、もう1人ギターが加わっている
変則カルテットです。そのおかげかギターの
ソロの響きが際立っています。紹介している
曲はメロディー部分をハーモニクス奏法で弾いて
いて、少ない音数ので静謐さの中にある美しさを
描いています。フラミンゴの立ち姿に気高さを
感じたのでしょうか。
「フライド・バザード」
ルー・ドナルドソン
これはソウル・ジャズのシリーズの1枚として
発売されてます。ユーモラスな曲想の「フライド・
バザード」の”バザード”とは、ハゲタカ類の
”ノスリ”という鳥です。ライブ盤なので、
演奏のグルーブ感(ジャズ独特のビート感や
うねりの感覚)が観客のノリを生み、会場全体を
包むのがわかります。もう一曲「ペック・タイム」
という曲が入っており、”ペック”とはつつく、
ペッカーとはキツツキです。
それに”ジャケット・デザイン”。まるで松本零士先生の漫画に出てくるような
鳥の絵に魅かれて買いました。
余談ですが、keep your pecker upとは、”元気を出せ”の俗語とのこと。
「バーズ・オブ・ア・フェザー」
フィル・ウッズ・カルテット
アルト・サックスのフィル・ウッズがワン・ホーン
(この場合はサックス一本)で吹きまくっています。
それは音の洪水のようで、グロウル・トーン
(わざと歪ませた音)を連発しています。
ここまで使うとまるで演歌のコブシのようで、
フィル・ウッズ節炸裂といったところでしょう。
アルバム・タイトル以外、鳥に関連した曲はありま
せんが、写真のように見えるオウムの絵が印象的
です。
「リトル・ウィング」
”ラスト・セッション・
スティング・アンド・ギル・エバンス”より
1987年のスティングとギル・エバンス・オーケストラ
の最初で最後のセッションです。
このアルバムが発売されるまでには一つのエピソード
があって、まずこのアルバムが最初に世に出たときは
ブートレグ盤(海賊盤)でした。おまけにこのライブで
共演してもいないマイルス・デイヴィスの写真入りで。
そのわけは、バンドの一員のマイルス・エバンス
(ギル・エバンスの息子)ととりちがえたとか。
(今考えるとかなり意図的ですが。)
しかし、レアな音源ということも幸いし、輸入盤を取り扱っている専門店に注文が
殺到したそうです。
それからしばらく幻の名盤となったのですが、正規盤が1992年に発売されました。
取り上げた曲は元々ジミ・ヘンドリックスの歌で、ギル・エバンスの重要な
レパートリーの1つです。
いつもはインストルメンタルなのが歌がプラスされて、この曲の味わい深さがより
濃く出ています。
紹介できる逸話があったので、いつもより多めに
しています。
